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「容疑者 室井慎次」2005年

「容疑者 室井慎次」2005年_d0003561_20142620.jpg続けて同じく「踊る大捜査線」のスピンオフ作品「容疑者 室井慎次」を見ました。

こちらの映画はいわゆるパニック映画の「交渉人~」とは打って変わって、正統派社会派映画となっていました。

捜査の途中での指示ミスにより告発される室井、しかしその裏には警視庁対警察庁、そして国家権力を憎む弁護士の思惑がうごめいていた。

「勇気」という言葉がありますが、「勇気は義の為に行われるのでなければ、徳の中に数えるにほとんど値しない」と孔子が言っています。
劇中、柄本明が「神様は人間に、たった一つしか勇気を与えられなかった。私はそれを捨ててしまった。室井君はそれを守ろうとしている」という台詞を言いますね。
多くの登場人物が「欲」の為に生きているのに対して、室井は「義」の為に生きようと苦悩し、そして、室井を弁護する事になった若い弁護士、小原もまた、同じように「勇気」を試されます。

テーマが”本当の勇気”なのかどうかは分かりませんが、ドラマでも、他の映画でも、室井の役どころは権力の中での正義の執行だったし、実にらしい映画でした。
こういうテーマの作品は、韓国ではなかなか作れないよな~、と思いました。
日本人は基本的に、法律を尊重し遵守しようという気質がありますけど、韓国の場合は、情は法律よりも強く、例え法ですでに決着した出来事であっても、納得が行かないと言う事が多いようです。それ故に、弁護士が法律ではこうだ、といくら言ってもあまり効果がないように思えます。それに、義よりも情が優先ですから、義と勇気をめぐる苦悩や、公と情をめぐる苦悩というのはあまり一般的ではないようです。
だから、こういう映画は韓国では作る事が難しいでしょうねえ・・・・・。
私はこういう映画、好きですけどね^^

ところで、最近気になる哀川翔がそのものずばり、ヤの字風刑事役で出ていたので大受け(笑)活躍が中途半端だったのでちょっと残念でしたけど、やっぱり「僕が地球を救う」見ちゃおうかなあ(^^)
by ayamama-de2 | 2007-02-11 17:18 | 映画