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漠然たる日本への不安

日本に帰ろうかな~、と思っています。
家庭(親)の事情ってヤツが一番なのですが、子供の教育の事も考えると来年がタイムリミットかな、と思って。
ところが、今の経済状況。韓国も日本も悪いですよね。
この家が高く売れないと余裕を持って日本に行けないし、日本に行っても生活が出来るだけの収入を得られる仕事に就けるのか不安は尽きないです。

で、そう言う事とは全く別の理由で、やっぱりちょっと不安です。

日本と韓国では、国の規模が全く違います。
面積や人口が違いますから当然ですね。
日本を100としたら、韓国は50~60ぐらいかな、と思います。
先進国に片足を突っ込んだ位の経済力のある韓国ですから、生活するのに苦労する、という事はほとんどありません。生活に必要な、最低限プラスα程度の物質的な物はあります。
日本のように、痒い所に手が届くどころか、こんなもの誰が必要なの?と思えるような物まで品揃えがある訳ではありませんが、それでも生活に困るほどではありません。
韓国に住んで思うのは、生活するだけだったら、韓国レベルで十分だと、私は思っています。

ところで韓国と日本で、圧倒的に違うのは趣味生活(文化)のレベルじゃないかと思います。
日本はそれこそ平安時代から貴族は和歌に親しんだり、江戸時代は庶民でも歌舞伎や浮世絵といった文化生活を送っていました。
小説や絵画などは明治時代から盛んでしたし、大戦中にもたとえ隠れながらでも、文化的な趣味生活を送っていた人がいなかったとは思えません。
だから、日本人にはそういった土台があります。





ちょっと話が逸れますが、
私は自分の好きな事が出来なくなるくらいなら、結婚なんてしない、と思っていた人間です。
でも、どういう運命のいたずらか、結婚生活=外国生活となった私は、こちらに渡ってくる時に、自分の好きな本もCDも一切置いてきました。
独身時代に好きだった日本の物を持って外国に嫁に行くのは失礼かな、と思ったのもあるし、それが一種の私の覚悟だったかな、と思います。

日本でも、自分の時間が無くなる=結婚生活、という認識を持っている人もたくさんいますし、独身気分を引きずって結婚生活を送っている人も少なくないかな、と思います。
大人になるという事の外的な条件は、社会人になる、結婚する、というイベントだと思うのですが、内的には、我慢するとか責任を持つ、という部分があると思います。
結婚生活は幸せだけじゃなくて、我慢と責任感が無いと続けられません。
相手が好きだけじゃやっていけない現実が沢山出てきます。

で、私ははっきり言って一人っ子の甘ちゃんです。
我慢する事も、責任を果たす事も、全速力で回避する人間でした。
だから結婚には向いていないと自分で分かっていました。
そう言う私が日本ではなく、外国で結婚生活をする事は、正直に言えば、
『外的に守られた状態』でした。

当時の韓国は、日本の文化を受け入れていませんでした。
見るからに日本のものは、ほとんど入って来ていませんでした。
そして、私は韓国語は初心者ではないとしても、一人でいたら生活に困るレベルであり、ドラマなどを楽しめるほどの実力も全くありませんでした。
日本のものは無い、韓国の文化も楽しめない。
結果として好きな文化(趣味)を楽しむ事が出来ませんでした。
おかげで、余計な誘惑から守られることとなりました(笑)
そう言った状況で子育てをしていました。

趣味生活というのは人生に潤いを与えると思うので、そういうものが一切なく、気分転換も全く出来なかった子育てはストレスが溜まりましたが、物理的に私が好きな物が無いのですからどうにもしようがありません。それなりの日本食(もどき)を食べる事だけが楽しみでした。

私が嫁に来たばかりの時から、そして今も、韓国の大人の多くには趣味がありません。
趣味生活を送る事が出来るのは、お金と時間の余裕のあるお金持ちと引退したおじいさん達です。
こういう風に断言してしまうのはどうかと思いますが、たぶんそれは事実です。
なぜなら、趣味的な物を探す事が大変だからです。
日本だったら、あらゆるもののコレクターから始まって、手芸や習い事、登山、読書、音楽鑑賞、映画、舞台、アニメ、スポーツなどなど・・・・・。日本は怖いくらいいろいろな種類の文化と趣味があって今も発展しています。
でも、韓国はそうではありません。趣味に時間とお金をつぎ込む余裕が無いので、趣味生活をする人口が少なく、よってあまり発展出来ていません。
最近は、それでも芸能人を追っかけるアジュンマもいるようですが、圧倒的に少数です。

ところで、韓国人に趣味はなんですか?と聞いてみたら、ほどんどの年配の方は登山と言うと思います。
韓国で電車に乗ると、登山の格好をしたアジュンマやアジョシは普通に見られます。
ところが日本人の多くにポピュラーな趣味の一つである読書と答えるのは、ほんの少数でしょう。電車の中で本を読んでいる人は日本に比べたら圧倒的に少ないです。

昨日用があって仁川の地下鉄に乗っていたのですが、座るところが無くてドアの近くに立っていたら、私の後ろに立った30代ぐらいの女性が、おもむろに日本の文庫を取り出して読んでいました。若い女子大生程の年齢以外の女性が電車の中で読書をしているのを見たことがありません。顔も日本人っぽかったですから、確実に日本人でしょう。私も電車を待つ間文庫を読んでいました。周りを見回すと、電車の中で本を読んでいる人は一人も見当たりませんでした。この電車の中にいる、たった二人きりの日本人が両方文庫を持っているって事で、よっぽど日本人は読書好きなんだな、と実感しました。
大型書店の日本本のコーナーに行くと、アガシとハラボジは普通にいますがアジュンマやハルモニは絶対にいません。私はこの事実に最近気がつきました。

ハルモニ達はその後の戦争もあって、生活するのにとても苦労したので日本語なんてすぐに忘れてしまったんでしょう。日本語を忘れず、なお且つ日本の本を読みたいと思うハラボジとは対照的です。

そして、大人度というのが図れたら韓国のアジュンマが一番大人度が高いでしょう。
自分の時間を持つ事もほとんどできずに、家族のために働き続けているからです。
そして韓国には、趣味という誘惑があまりありません。
好きな事があれば誘惑されますが、もともとそういうものがあまり無いのですから我慢しなければならないと、葛藤する事もありません。

でも、アジョシは別です。アジョシには、お酒も賭け事もあります。
お酒と賭け事の誘惑は絶大です。大人度はアジュンマの足元にも及ばないと思います(笑)
もちろん、お酒と賭け事の誘惑はアジュンマにも降りかかりますが、男よりも女の方が我慢強いのでアジョシの比ではありません(爆)それに、お酒と賭け事は趣味とか文化じゃありませんしね。

さて、趣味の無い人の人生は、一見つまらない、潤いのない人生に思えますが、地球上に趣味にお金と時間をふんだんに使える国がいくつあって、人口はどのくらいでしょう?
私は結婚、子育てという一番大人度が必要な時に、誘惑の少ない外国に逃避していました。

実は今はインターネットがありますから日本の情報はすぐに手に入ります。
また、在韓日本人も増えてきましたし、日本語の本を読みたい韓国人もそれなりにいますので、時間とお金はかかりますが本やCDなどは手に入れられます。
でも、インターネットの検索は、狙ったものを探すのは得意ですが、偶然に手に入れる情報という事に関しては得意分野とは言えないようです。
だから、外国にいながら日本と同じ趣味生活を送る事は、かなり難しいと思います。

さて、話は戻ります。

大人度の低い私が、それでも結婚生活と子育てをそれなりにやって来れたのは外国にいたからです。
日本に帰ると考えただけでアンテナが張り出して、ハードカバーの小説を6冊も日本よりも高い値段で買って嵌まって読破してしまった上、映像サイトで昔好きだった音楽を聞いて、すっかり気持ちは独身に戻ってしまった体たらくで、これで日本に帰ったらどんな事になるか心配です。

日本は多様な趣味文化が非常に発達していますし、趣味に時間とお金をつぎ込む事を大人気ないと考える人は少ないです。ある程度の趣味生活は、人生を潤します。好きな物を通して成長したり、反省するきっかけにもなります。
ただし、ものには程度というものがあります。
最近の日本は、社会が複雑に成りすぎて、誘惑も多いです。
選択肢が多いというのは良いことですが、それは見る目と自制のある大人に関してです。

最近見聞きする日本人は、急速に大人度の低い人たちが増えているように思えます。
ニュースでは非常に驚く事件が増えていますし、実際に触れる日本人からもそれは感じます。
バイト先でトラブルとなった時の日本人の態度は、同じ日本人である私が恥ずかしくなるほどです。どこの女子高生なの?女子高生の方がずっと大人だ、一体どうなっているんだ、と目眩がします。

今の日本は、私が知っている日本ではないようです。日本人も同様です。
誘惑だけはたくさんあって、お金も時間もそれなりにあって、でも自制心のない大人たち。
日本よりも韓国の方が良い国だとはとても言えないけれど、韓国よりも日本の方がずっと良いと、そう言えない自分がいます。

自分自身と日本社会に対する不安が、漠然と生れます。
実は私は結婚前から、日本の社会がなんとなく苦手でした。
何をするにも構えてしまい、自然に振る舞えない自分がいました。
誘惑も多く、イベントも多く、そういうイベントに振り回されるのが嫌でした。
どんどん新しい物が生まれて消えていき、それに対して振り回されないようにと構えたり、でも、その一方で振り回されたり、独身ですから時間はありましたが、そういうものが鬱陶しいというか、負担でした。

韓国ではそういう誘惑が無かったし、そんな事を言っていられないので、たぶん日本にいた時よりも自信を持って自然に行動出来ていると思います。
何しろこちらは外国人ですから、どぎまぎしていてもすぐにばれます。
韓国語を間違えても当然と、高を括っているしかありません。
私は外国人だから、とクスキューズして、責任を回避しながらそれなりに楽に生活してきました。

でも、日本に帰ったら、帰国してきたばかりと言うエクスキューズはあまり使えないでしょう。韓国では絶大だったオットという盾も、オットが外国人の立場になりますから無くなってしまい、逆に自らが盾になるしかありません。

そんなこんなことを考えて、なんとなく不安になっています。
韓国にいる時よりも、もっと大人度が必要と思われるのに、10数年のブランクがあったって好きなものは好きですからねえ・・・・・。

心情的、金銭的に余裕を持って日本に帰国できると良いんですが、世界の経済状況を考えると難しそうですね・・・・・。ちょっと憂鬱です。
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by ayamama-de2 | 2008-11-15 15:45 | ひとり言