人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ソウルの隣で・・・^^

ayamama2.exblog.jp
ブログトップ

韓国映画「私たち生涯最高の瞬間」2008年

1月10日に公開され、一週間で100万人観客を突破したと言う「ウリセン」を見てきました。韓国映画「私たち生涯最高の瞬間」2008年_d0003561_19591111.jpg

2004年アテネオリンピックの女子ハンドボールチームの実話を元にした映画で、いろいろな事情を抱えた選手たちの奮闘振りと、オリンピックでの善戦を描いています。

オムテウン演じる監督は体育館にサングラスを着けて来るほどいやな奴で(笑)80%は選手たちとの葛藤が描かれます。
ベテランと若手選手の葛藤や、自分の事情との葛藤、監督のやり方に対する葛藤です。
中でも、女性ならではの自分の事情との葛藤の主人公はムン・ソリ。
元(国家代表?)ハンドボール選手の夫は事業に失敗して借金取りから逃げる為に行方不明中。一人息子を育てながら、一時は国家代表選手を諦めますが、キム・ジョンウンに説得されて復帰。ただ、息子を預ける事が出来ず、選手村にも連れて来ます。

キム・ジョンウンは、昔オムテウン監督と付き合ったこともあったのですが、別の男性と結婚して離婚。一人娘を育てています。
オムテウンの監督が来る前には監督代表を務めていましたが、後任が決まり選手に戻ります。

それぞれの葛藤を超えてオリンピックに出場するのだが・・・・・。

てな感じでストーリーは進んでいくのですが、良く出来た映画だと思いますし、ハンドボールの描かれ方も、女優さんたちのがんばりのおかげで嘘がありません。
ただねえ、試合までがちょっと長すぎるかも。もちろん、それぞれの事情と戦うところがメインだと思うので仕方がないんですが、スポコン映画だと思うと物足りないかもしません。
結局デンマークには負けてしまうのですが、爽やかに終わることが出来ないんです。

原因は本編の最後に本当の選手と監督のコメントが出てくるのですが、選手は良いとして、監督のコメントが現実的過ぎて(韓国の今のハンドボール環境に劣悪さについて語ってます)、「良くやったね」と言う気持ちを殺いでしまうんです。
映画という、実話をモデルにしていたとしても少しはフィクションも入っているだろうと思えるべきなのに、現実がそこに入ってくる事によって現実の重さに押しつぶされてしまうと言うか・・・・。
だから、がんばったと言う爽やかな感動が長続きしないんです。

韓国の方にはOKかもしれませんが、日本で上映するとしたら現実方々のコメントはカットすべきじゃないでしょうかねえ・・・・。

で、オムテウンですが、途中までは非常にいやな監督です(笑)
演技も最近無かった癖が出てきてしまってます。演技に悩んだらしいですし・・・。
また、ラフなスーツはありますが、ネクタイ姿がないので私的には不満です(爆)
昨日別のところに訳したインタビューで、記者が女性ファンが増えるのではないかと言っていましたが、私はそうは思えん(大爆)
あくまで主役は選手たちなので、これで良いとは思いますが(笑)

日曜日の午後に見に行ったのですが、結構入ってました。
隣に座ったアジョシは、映画の後半鼻水をすすってましたし、結構感動できます。
ムン・ソリの事情については、日本の人には賛否両論かもしれませんが、これはフィクションだと信じたいです(笑)
韓国でヒットしたから日本でもヒットと言う公式はありませんし、爽やかスポコン映画ならまだしも、これはどうかなあ、と言う設定もありますのでどうなるか分かりませんが、映画祭での上映から狙ってみるのはどうでしょうねえ・・・・・。
by ayamama-de2 | 2008-01-20 20:44 | 映画